8153 モスフードサービス株主総会 質疑応答メモ(2018年6月27日開催)

モスフードサービスの株主総会が2018年6月27日の14時から開催されました。
場所は大井町のきゅりあん8階「大ホール」

モスバーガーを展開する会社なので知っている方も多いでしょう。
山海太陽でMOS。
業績は総会でも指摘あった通り、ぱっとしません(8153 モス会社業績)。

質問で中国の話が出ていましたが、有報に中国見えず・・・。(地域ごとの売上

会場にあった出店状況には中国14店舗とありました。

第2の柱についても質問でていましたが、確かに伸びていません。(セグメントごとの売上高
モスと同じぐらいにする気あるのか、と叱咤激励していました笑

お土産がなくなって残念な方が多かったようで、お土産の質問が何回か出ていました。
取締役の福島さんが言葉尻を捉えられてしまいやり玉に。
唯一、櫻田会長と創業者の話が良かったかな(文字にすると伝わらないけど)。

事業報告他30分、質疑応答は1時間ほどで時間切れ終了。
当たり障りのない(中身のない)回答が多かった印象です。
語りたい株主が多くて要領を得ない質問ばかりだったので仕方ない。

質疑応答(要約)

Q1-1.新任の取締役(西川取締役)の自己アピールください!
(中村社長が回答)
外資系の社長をしており我々のもっていない知識をもっている。
最近のコーポレートガバナンスの要請もあって、我々は毎年改善をしている。
その改善具合を4年前に社外取締役であった西川取締役にもう一度点検してもらう意図もあって候補者とした。

Q2-1.海外事業の伸びが悪い。中国は前年と変わっていない。海外で一番伸びそうなところは?
(滝深国際本部長)
中国は変化が激しく、対応が追い付いていない。
サプライヤーの整備も不十分。
海外でどこが一番伸びる可能性があるかは、やはり中国が大きな市場だと思っている。

Q3-1.お土産が無くなった理由は?東証から圧力あった?
(福島経営サポート本部長)
昨年は1600名ほどの株主が来たが、お土産だけ受け取って帰った方が600名、途中で退場した方もいた。
東証からは直接の指導ではないが、株主総会に来れる方と来れない方で不公平感はできるだけなくすようにというのはあった。
我々は株主懇談会を別途開催して株主との対話の場とし、株主総会は議案をしっかり審議する場にしたいと考えている。

Q3-2.リンガーハットみたいな方法はどう考える?
(福島経営サポート本部長)
ひとつの方法として参考にさせて頂きます^^
※リンガーハットは議決権を行使した人に食事券を送っているらしい。

Q4-1.味が偏るのが怖い。商品開発の進め方は?
(太田商品本部長)
担当者が作り上げたものを私が確認し、最終的には会長の櫻田が確認している。
(中村社長が補足)
上司がチェックし、最終的に役員が評価。

Q5-1.他の会社で半数が1年未満の株主という話を聞いて驚いた。この1年の株主の動きが知りたい。10年20年という長期でモスを応援する株主にどう報いるのか?
(福島経営サポート本部長)
株主としては個人が98%を占めており、直近では2300名ほど増えている。
三分の一が入れ替わっているということではない。
中長期で保有している株主が多くおり、どのように報いるかは社内で検討中。

Q6-1.役員席に名前が貼っていなくて誰が誰だかわからない。何故名前を貼っていないのか?
(中村社長)
席次表(会場入り口前で配っていた)で分かると思っていた。
次回から検討する。

Q6-2.待合室に飲み物がない。節約なのか?
(中村社長)
検討する。

Q7-1.インバウンドでイスラム圏の人が来る。対応は?
(太田商品本部長)
ハラルへの対応はかなり研究したが、宗教の問題が関わっており、末端のアルバイトまで教育するのはハードルが高い。
ヘルシーな商品は進めていくが、ハラルに関してはやっていかないと結論を出している。

Q7-2.廃プラスチックといった環境汚染への取り組みは?
(原口監査室長)
創業以来取り組んでおり、年々プラスチックの量は減っている。
ヨーロッパを中心としたプラスチックを無くす動きは注視しているが、今のところは現状の取り組みを粛々と行っていく。

Q8-1.おもてなしと書いてあるが、ファーストフード業でどのようにおもてなしするのか?
(滝深国際本部長)
日本のおもてなしをどのように海外で表現するのかだが、人がサービスをすることで伝えるという考え。
スタッフへの教育を徹底していく。

(都築ストア事業本部長)
お迎えする瞬間、商品をお渡しする瞬間、最後にお見送りする瞬間に笑顔でご挨拶することから始まると考えている。
モスアカデミーでは一人一人に伝わるような年間のプログラムを作って教育している。
インバウンドの方に対して4か国語のメニューを用意したり、日本固有の調味料である味噌や醤油、抹茶を使用した商品を提供しておもてなしをしたいと考えている。

Q9-1.モスバーガーは接客というものを大切にすべき会社。福島役員からお土産だけで帰るのは如何なものかという趣旨の発言があった。
(中村社長)
誤解を与えてしまう表現でした。
誠実にやっていく姿勢でいますので、ご理解くださればありがたい。

Q9-2.4か国語のメニューは全店に置いてあるのか?
(都築ストア事業本部長)
各店舗からの発注になっている。
営業の方から指導していく。

Q10-1.その他の飲食事業が大きくならない。モスと同じ規模の事業を作る気概はあるのか?
(内田新規事業本部長)
新規事業スタート時には必ずモスを超えると志を大きくもっている。
マザーリーフを創業時手掛け、しばらく離れていたが、今年の4月から新規事業に復帰した。
皆さまにいいお店になったと言って頂けるように4月から頑張っているので応援頂きたい。

(中村社長)
今の新中計は今年が最後の年になる。
とにかく第2の柱をFC展開するんだという風に、2018年を勝負の年という気持ちで取り組んでいる。
期待してお待ちいただきたい。

Q11-1.お土産が無くてもこれだけの株主が来た。来てくださった株主への気持ちを述べろ!
(福島経営サポート本部長)
不快な思いをさせてしまい申し訳ない。
皆さんの気持ちに応えるにはきちっと経営を担って、来年再来年と更に良い形で株主総会を迎えたいと考えている。

(中村社長)
思ったのは会長から聞いた創業者の話。
雨の日に会長が「今日もお客さん少ないだろう」と言ったところ、創業者から「雨の日に来てくれるお客様だから大切」と言われた。
お土産があってもなくても株主総会に来てくださった株主の方々に対して、ありがたい、と思わないといけない。
そういう気持ちでやっていくので応援してほしい。

(櫻田会長)
改めて感じたのは自分の思っていることを伝えるのは本当に難しいと「お土産」というテーマで学ばせて頂いた。
自分では良かれと思っても、その通りに受け止めて頂けなかったり、言葉が足りなかったり、熱意が足りなかったり。
新規事業の質問もあったが、一生懸命やっていても伝わって初めて感謝される。
先ほど中村が創業者の話をしたが事実。
私が店長だった頃、雨ではなくあれは実は雪の日。
固定電話に掛かってきて「今日はどうだ、お客様は」と聞かれた時に「今日は朝から3名しかお客様みえていません」と(答えた)。
「なんて言った。しか、と言ったな。こんな雪の日に、3名の方もみえたという風に思わないと、商売やっていることではないよ」と(言われた)。
それだけお客様がみえたということに感謝しないといけない。

Q12-1.ネット注文。持ち帰りと配達しかなく、店内で食べる選択肢がない。増やせないか?
(川越ブランド戦略室長)
席の確保の問題があり対応できていない。
ニーズはあると思っているので、もう少しお時間を頂きたい。

Q12-2.お財布携帯。画面が暗い場合に読み取れないが改善できないか?
技術的な問題があり、一定の輝度がないと対応できない。
決済については幅広く対応していきたいと考えている。

Q13-1.中計。非常に固く伸びを期待させる内容ではない。経営者の意欲を聞きたい。
(中村社長)
現在の中計は堅実にした。
次の新中計を野心的にするかは答えられない。
作った以上はなんとか達成する気持ちでやっていく。

Q14-1.仙台からきた。株主懇談会の開催が仙台にないがやって貰えないか?
(中村社長)
確かに東北でやったことはない。
来場する株主数を勘案して検討する。

Q14-2.株主優待。モスの株主優待はマクドナルドと差がある。見直しは考えないか?
(福島経営サポート本部長)
使い勝手、お得感があると思うので検討する。

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