2428 ウェルネット株主総会 質疑応答メモ(2018年9月27日開催)

ウェルネットの株主総会が2018年9月27日の14時から開催されました。
場所は有楽町の東京国際フォーラム「ホールD5」

決済関係のアプリを開発・運営している会社です。
株主総会開始前の13時から経営報告会で説明していました。
電子マネーの「支払秘書」、高速バス予約購入の「バスもり!」を推進中とのこと。
アプリダウンロードはハードル高いからワンクッションいれるため「Webバスもり」を開発中。
たしかに頻繁に使わない限りアプリ入れたくはないよね。

北海道に開発拠点とコールセンターがあるようです。
先の北海道地震においてコールセンター維持できたのうちだけ、システムダウンさせた過去あるけど今は安定運用できてます、と誇っていました。

業績(営業利益、販売費及び一般管理費、売上原価)。
青(営業利益)、赤(販管費)、黄(売上原価)、合計して売上高。

※ここでは表示していませんが、2011年6月以降から売上高の算出方法変わっています(会計処理方法の変更)。

売上高は伸びても利益は伸びず。
売上伸び分が全部売上原価になってる感じでしょうか。
割合で表示。

売上原価(黄色)に侵食されて粗利率落ちっちゃってます。
どうも売上の伸びと共に売上原価の「収納代行手数料」が増えているようです。
収納代行機関(コンビニとか)通すからその手数料かな。
あと外注費(売上原価明細)。
2016年→2017年で2.7億ほど増えています。
2018年も少し減ったけど4億ぐらい掛かってます。
質問への回答で内製化といっているのは、このコストを下げるためですね。

ちなみに2017年6月の販管費が増えているのは主に「広告宣伝費」と「支払手数料」のせいです。
支払手数料はなんだろう(主要な販売費及び一般管理費)。
この年だけ3.3億と突出してるんですよね。
他の年は大体3千万~1億ぐらい。
気になるけど保留。

午前中に出席したあいHDの会長さんとはうってかわってようしゃべる社長さんでした。
経営報告会後から株主総会までの空いた時間にも質問を受け付け。
うちの総会は質問いっぱいでて終わらないから今のうちに受け付けるよ~とのこと。
実際は総会であまり質問出ませんでしたが・・・。
今年は社長さん拍子抜けだったろう^^;

事業報告他30分、質疑応答は10分(経営報告会後の質疑応答を含めると25分)ほどで終了。
質問には経営報告会のQ2-1,2以外は全て社長さんが回答。

経営報告会後の質疑応答(要約)

Q1-1.支払い秘書の次のターゲット。電力会社は増えているが1年に2社は遅いのではないか。ガスや水道なども同時並行で出来ないのか?
遅いという点については、我々ももっといけると思っている。
電力はスマートメーターがあるので遠隔地から電気の開け閉めができる。
ガスに関しては、電子メール+マルチペイメントで払う形のペーパーレスは進めており、その先に支払い秘書をくっつけるという工事は終わった。
ただ、プロパンガスは遠隔地から開け閉め出来るが、都市ガスは出来ない。
水道については、地銀と提携をしたら一緒に出来ないかと考えている。
水道は検針員が必ず現地にいっており、同時にポスティングすればいいのでメリットがない。
スマートメーターはひとつポートが空いているから、そこにくっつけて遠隔検針できるかもしれない。
ガス・水道も進めていきたいと考えている。

Q1-2.QR決済を統一しようという動きがあるが、関係するか?
我々は非対面決済を生業としており、今のQR決済は店舗でQRをかざしたり読んだりするもの。
私もQR決済は統一されると思っている。
QRの中にあるのは「どこから誰にいくら払うのか」の要素が入っているだけ。
支払い秘書には銀行口座がくっついているから、今でもバーコードを読み込むことで払うことができる。
将来的には対面決済も視野に入ってくる可能性はあると思っている。
決済は請求書とそれに対するお金だから、請求書をどれだけもっているか、が勝負になる。
我々は非対面に関してはたくさんの請求書を持っている。
これをまず決済として繋げていって、対面にもいければと思っている。

Q1-3.市場は伸びていてもコンビニの収斂で厳しいか。今の環境について教えてほしい。
収斂して相対的にコンビニが力を強めている、というのは否定できない。
ただ、我々の減収要因は競争が激しくなったというのもあるが、経営報告会で述べた通り原因は3つ。
現金決済の中で一番我々が強いと思っているし、決済マーケットに関してはまだまだ拡大すると思っている。
コンビニもキャッシュレス化に対応していくと思うから、上手く立ち振る舞っていきたい。

Q2-1.北海道地震の被害状況について
(札幌事業所の小山執行役員が回答)
水道・電気のインフラはなかったが、物的被害は無し。
社内システムを守りつつ、コールセンターも維持したのは当社のみではないか。

Q2-2.リスク回避で北海道以外にバックアップ用の基地を設ける予定はあるか?
(札幌事業所の小山執行役員が回答)
現在ホスティングは1か所のみだが、クラウド化の方向で考えている。

Q2-3.地方銀行とのビジネスチャンスがあるのもわかるが、地方銀行も収斂してコンビニ収斂により事業が縮小したという話と同じことにならないか。
同感。
ただ、我々のビジネスチャンスは事業が起きる時と収斂に向かっていく時。
儲かっているときは相手は現状維持で飲まない。
これから色々な地銀が出ると思う。
一緒に決済関連を取りに行こうという地銀と新しい世界が作れるマーケットが始まると思う。

質疑応答(要約)

Q3-1.従業員数が11名増と会社の規模からすると結構な数だと思う。人材確保の状況について教えてほしい。
ほとんどは札幌事業所のエンジニア。
ボリュームのある開発案件を抱えており、人が足りない。
相当数の外注を使っている状況。
内製化がひとつの目的で、技術者として新卒あるいは中途を力を入れて採用している。
高等専門学校からの採用が多いが、学生1名に対して20社が募集しているような状況。
当社が採用できているのは奨学金を通じて非常にいい関係が構築できていること、またビジネスモデルが先端に近くサービスとして新しいというイメージ、採用担当の尽力がある。
コストパフォーマンスをあげるためにも内製化の推進は大きなテーマで、エンジニアは特に力を入れて採用していきたい。

Q3-2.役員報酬の一部として譲渡制限付株式条項というのがあるが採用しているか?
役員の退職金であたる1円のストックオプションを廃止して、リストリクテッドという株式報酬は昨年から採用している。

Q4-1.ローソンやミニストップは取引先だが、ローソン銀行が開業したら競合になるか?
ローソン銀行と連携の予定はない。
今まで通りローソンの店舗によって収納代行をしていく。
収納代行は請求書を出した人に対して行われる決済。
ローソン銀行が物を売った事業者と提携して決済していく、という判断をしない限りは競合にならないと思う。

Q4-2.ApplePayやAmazon、ヤフーなども端末決済に進出しているが競合になるか?
我々は公共料金からスタートして当社のサーバーにある数多くの請求書に対して支払い秘書を適用していく戦術。
これが将来どうなるのかは私にも予想ができない。
自分たちの出来ることを着実にやっていく。

Q4-3.コンビニ等と連携して海外展開はないのか?
海外展開は今のところ予定はない。

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